西野商会Web担当の紙太郎と申します。
今後、新着情報などを発信させていただきます。
何卒宜しくお願い致します。
さてこの度、長くご愛顧いただきました花比べ見本帳を
リニューアルする事となりました。
<リニューアルの経緯>
現行の花比べ見本帳は1997年発行の16代目の見本帳でございます。
中々のビンテージものですね。
16代目「花比べ」見本帳は、奉書・鳥の子・局紙など越前産の和紙を主体に構成されています。
奉書紙 「越前奉書紙」
越前和紙を代表する和紙の一つです。
上質の楮で漉かれたきめ細かく、ふくやかな肌合いを持ち室町時代、
武士が主人の命令を家臣に伝える奉書の紙として古くから公家・武家・
寺社等の公用紙として重用されました。
現代でも多方面でもっとも愛用されている和紙です
鳥の子紙 「越前鳥の子」
最高級和紙の代名詞として室町時代から愛され続け、越前奉書紙と並び越前和紙を代表する和紙の一つです。
雁皮を原料とし虫害がなく引き締まった紙質と耐久性の高さから「紙の王」と称されています。
書画用紙はもちろん、襖や内装紙、箔打ち紙など特殊な用途にも使用されています。
小間紙 「大礼紙・友禅紙」
小間紙とは、和紙業界で工芸紙や箱張紙・装飾用・便箋などさまざまな用途に、用いる和紙を小間紙と呼びます。
現代でも箱貼や掛紙・封筒・便箋・工芸品など多用途で使用せれています。
局紙
明治時代、印刷局が公債券や賞状のために作らせた紙で「印刷局の紙」の名が、
付いています。
光沢のあるしっかりした厚紙です。
原料は、和紙ですがネリを使わずヨーロッパ式の溜漉きで作られています。
現在でもカード類や免状・卒業証書・名刺などに使用されています。
しかし近年では、お客様の需要も多岐にわたり弊社の花比べ見本帳だけでは、より良いご提案が、難しくなっております。
くわえてリーマンショック以降、情勢の不安定も伴い紙漉きメーカー様の廃業等も増えております。
弊社と致しましては、これから先20年30年と花比べ見本帳をご愛顧頂く為に、
リニューアルする事と致しました。
<17代目「花比べ」見本帳の構成>
現在、7月完成に向け見本帳も急ピッチで制作しております。
新見本帳の構成については、お客様の多岐にわたるご要望にもお答えできる為に、従来の越前産主体の和紙プラス他産地の和紙も採用し、尚且つ和紙に色々な機能を持たせた機能紙も採用致しました。
新見本帳で採用された新たな素材
今回見本帳をリニューアルするにあたり、従来の美術紙だけでなく
菓子包材などの機能紙を何点か掲載する予定です。
薄紙に関しては蛍光染料を使用しておりませんので
菓子類以外でも幅広くお使いいただけます。
高級感のある金紙・銀紙なども新たに採用致しました。
上の画像にある絹(赤金)は新見本帳の表紙としても採用しております。
寺社仏閣などでよく使用され、お問い合わせもよくある赤奉書です。
片面・両面だけでなく顔料染もご用意しております。
新規採用の和紙については、ブログにて順次ご紹介して参りますので何卒、宜しくお願い致します。