折り紙の織りなす世界 ~紙風箋~

 



毎度どうもです。
西野商会Web担当の紙太郎です。

折り紙の魅力とは

子供の頃に、誰もが一度は手にして遊んだことのある折り紙。

想像力を養うなど脳を活性化させる遊びとして、知育の分野でも注目されています。

1枚の平面の紙を立体的なものへと完成させていく喜びは、創造力を育みます。

出来上がった色鮮やかな作品は、子供だけでなく大人も楽しめます。

また、子供と一緒になって遊べるのも、折り紙の魅力の一つですね。

さらに折り方を工夫すれば、日用品としても使用できるポチ袋・割り箸袋へと様変わり。

 

アートに化ける切り絵

折り紙は、ハサミなどでちょっとした切り抜きを入れることで切り絵になり、さらに趣のある様相を呈します。

催し物やバザーといった非日常な空間を彩る際に、一役買ってくれそうです。

ここでは、簡単にできる切り絵をご紹介しましたが、切り絵アーティストと呼ばれる方々の手にかかれば、文字通りアート作品へと変貌を遂げます。

神業と称される独創的なその技は、パリコレを飾るなど形をかえて活躍の場を広げています。

海外へ羽ばたくorigami

近年では、海外においてもorigamiという呼び名で定着し、人気となっていることをご存知でしょうか?

その証拠に、Instagram#origamiと検索すると、約220万件もの投稿がなされています(20183月時点)。

origami関連の様々な投稿の中で一際目をひくのが、ウェディング(結婚式)会場に可愛く彩られたorigami

ネームプレート、ガーランド、メニューカード、ケーキトッパー、さらには新婦のブーケだけでなく新郎のブートニアまで、origamiDIYで素敵なデコレーションをされています。

折り紙が海を渡り、日本とはまた違った形で親しまれている光景をみると、紙に携わる者としては感慨深いものがあります。

越前和紙を詰め合わせた「紙風箋」

実はこれまでの画像の作品、弊社でお取り扱いしている越前和紙で作成されたものです。

似たような色でも、色合いや風合い、質感や柄に微妙な違いがあり、越前和紙の奥深さが感じられます。

こちらの袋に様々な種類の越前和紙をパッケージングした

商品「紙風箋」。いぃざぁ(いぃなぁ)と思われた方は、「和紙屋 いーざぁ」へぜひともお越し下さい。

お求めはこちらから
紙風箋(越前和紙の詰め合わせ)

紙風箋【3袋セット】もございます。

お問い合わせは、メールはこちらへ

電話、06-6271-8495

 

ネットショップ「和紙屋 いーざぁ」開設のお知らせ

 



毎度どうもです。
西野商会Web担当の紙太郎です。

○ネットショップ「和紙屋 いーざぁ」開設!

さて、この度、弊社はネットショップを開設することになりました。

その名も、和紙屋 いーざぁです。

「いーざぁ」とは、弊社が本社を構える福井県の方言で、「いいよねぇ」「いいなぁ」というときに「いーざぁ」と使います。

時代のトレンドを把握しながら、私共が「いーざぁ」と思える商品を発信し、お客様からも「いーざぁ」と言っていただきたい。 そんな意味合いを込めて名付けました。

第一弾として掲載する「いーざぁ」商品をご紹介させていただく前に、商品に関連したトピックを少しばかりお話ししていきたいと思います。

 

○パワースポットに御朱印ガール?!

弊社の越前和紙と深く交わりのある神社仏閣。

近年、運気アップ・縁結び・就職祈願・商売繁盛などの御利益を求めて、多くの人がパワースポットとして訪ねています。

いわゆるパワースポットブームですが、その中でも特にお寺や神社を巡って御朱印を集める若い女性を御朱印ガールと呼び、密かにブームになっているそうです。

御朱印はもともと、参拝者が写経をして寺に納めた際にいただく印でしたが、現在では神社仏閣でお参りした証にいただくことのできる、たいへん身近なものとなりました。

○インスタ映えするかわいい(kawaii)文化

さらに、日本が生み出したともいわれる「かわいい(kawaii)文化」
巷には、ゆるキャラ(ひこにゃん)や会いに行けるアイドル(AKB)などかわいいものや人であふれています。

御朱印帳も御多分に洩れず、かわいいデザインが施されるようになり、お寺・神社巡りを趣味とする若者の間で人気商品となっております。

かわいい御朱印帳を片手に、美しく静観なパワースポットで癒され、アートとしても楽しめる御朱印をいただく。去年の流行語大賞にも選ばれた、「インスタ映え」しそうな映像が目の前に浮かんでくるようです。

○友禅柄を基調としたオリジナルの御朱印帳

ここまで話すと、もうおわかりになられた方もいるのではないでしょうか。「和紙屋 いーざぁ」で、第一弾として掲載する商品は御朱印帳 です。

以前ブログでご紹介させていただいた友禅紙を取り扱うメーカー様のタイアップで、友禅柄を基調とした弊社オリジナルの御朱印帳となっております。


興味を持たれた方は、「和紙屋 いーざぁ」へお越し下さい。
商品の詳細情報を知ることができ、ご注文も可能です。

今後も、「いーざぁ」と思える商品を発信していきますのでどうぞよろしくお願い致します。

お問い合わせは、メールはこちらへ

電話、06-6271-8495

 

関西エンディング産業展2017

 

西野商会Web担当の紙太郎です。

注目集まる「終活」産業

11月9日、インテックス大阪にて関西エンディング産業展2017が開催されました。
人生のエンディング、いわゆる「終活」をテーマにした展示会であります。
「終活」は以前流行語大賞にノミネートされるなど、世間的に関心が高まっている分野です。

仏具・葬儀用品にも変化が?

残念ながら撮影禁止のブースが多く、写真は撮れませんでしたが展示物を見ていて思ったのが、一口にお仏壇と言っても様々な種類があるという事。

私たちがお仏壇という単語から連想する、あの黒塗りで重厚なものだけでなく、一見すると家具にも見える現代的なタイプ(モダン仏壇と呼ばれているようです)まで。
畳の間が少なくなっている日本の住宅事情にも関係しているのかも知れませんね。

弊社のように和紙を扱う会社とは、直接の関わりがなさそうな業界ですが個人だけでなく、寺院・寺社向けの展示などもありまして、弊社のお取引先様である株式会社 歴清社様が出展をされておりました。

”日本独自の金銀箔文化の継承を”

歴清社様は金箔・銀箔を使用した高級金銀紙の製造メーカ-様であり、
エンディング産業展には、寺院・寺社で使われる内装材などのご提案をすべく出展されていました。
金銀加工をする地紙に、弊社の扱う越前産鳥の子紙をお使いいただいているだけでなく、

金銀紙を「花くらべ新見本帳」にも収録させていただくなど、平素よりお世話になっております。

花柄の模様が美しい金紙の数々。これらは一体どのように使われているのでしょうか?

こうして並べて見ると(写真が小さくてすみません)、「見たことあるなぁ」と思い当たる方もおられるのではないでしょうか。

花丸紋という、着物でもよく使われる文様だそうです。
あしらう植物によって、様々な表情を見せるのが特徴です。

箔文化の新たな価値を創造する

金や銀という色には、やはり高価なイメージをお持ちの方が多いと思います。
しかしながら内装材料としてだけでなく、祭り事・祝い事でも使われる色であり私たちの生活にも密接に関わってくるものです。

時代の流れから、生産性の高さや低コスト化が求められるようになり、特殊インクを用いた印刷によって金色、銀色を表現する手法が主流となってきました。

そんな中で、手間もコストもかかってしまう金銀箔を使った昔ながらの金銀紙を生産されている歴清社様という会社の存在は貴重なものです。

「箔文化の継承」という使命のもと、文化をただ守り、伝えていく事に留まらず創業100年を超える老舗でありながら新たな価値を創造しています。

友禅紙とは? 誕生の背景と使い道

毎度どうもです。

西野商会Web担当の紙太郎です。

友禅紙という和紙をご存知でしょうか?

皆さんは、友禅紙という和紙をご存知でしょうか?

紙が和紙と洋紙に分けられるように
一口に和紙といっても実に様々な種類があり
各々に名称や特色がございます。

今回の記事では、友禅紙という和紙を取り上げ
皆さんにご紹介していきたいと思います。

友禅ときくと、友禅紙の折り紙が一般的に有名ですが
その他に着物の友禅染めをイメージされる方も多いかと思われます。

友禅紙もその名の通り、友禅染めのような柄を特徴とした和紙になります。

なぜ友禅と呼ばれているのでしょうか?

そもそも、なぜ友禅と呼ばれているのでしょうか?

名前の由来は、友禅染めを考案した
扇絵師の宮崎友禅斎にあるとされています。

つまり友禅とは、現在でいうところの染色デザイナーで
ある友禅斎が創り出したブランドだということがわかりますね。

友禅染めが誕生する背景

友禅染めが誕生する背景には
友禅斎の活躍した江戸時代が深く関わってきます。

当時は、庶民の贅沢を良しとしない
「奢侈禁止令(しゃしきんしれい)」という禁令がありました。

着物は、派手な装飾(金銀を用いた刺繍など)を
施したものは禁止の対象になっていたそうです。

しかし、そういった状況を逆手に取るように
友禅染めは編み出されました。

幕府の禁令をかいくぐることのできた
繊細さと鮮やかさを兼ね備えた絵画風な模様
庶民の間で瞬く間に広がっていったのです。

名前の由来をたどっていくと、それまで
知り得なかった時代の一端を垣間見ることができ
友禅への造詣がより深まりますね。

では、折り紙や着物以外に友禅は
どういった使い道をされているのでしょうか。
実際に商品を見ていきましょう。

友禅紙を使った商品

友禅紙の使い方としての商品事例

友禅紙を使った財布・小銭入れです。
小銭入れは、ひねると開く形になっております。
どちらの商品もやわらかい手触りで、
和紙独特の風合い・あたたかみを実現しています。



友禅紙を使った鏡立て・手鏡です。
手鏡は手のひらサイズで、お出掛けの際の
持ち運びに便利です。

友禅紙を使ったメモ帳・和帳です。
和帳は1枚ごとにミシン目が入っており、
必要に応じて切り離しが可能です。

友禅紙を使った名刺入れ・保険証入れ・アルバムです。
保険証入れは保険証だけでなくパスポート・通帳・カード入れ
としても利用でき、実用性に富んでいます。

友禅紙を使ったトレー・筆立(ペンケース)です。
トレーは小と細長があり、写真ではミニチュア(こちらも友禅紙を使用しています)を置いております。

こうして見ていくとどの商品も美しくクールジャパンといっても差し支えないほど日本的な情緒が感じられます。

インテリアとしての機能を果たすだけでなく(財布や手鏡は特に)お召し物を着用するハレの場でも活躍してくれそうですね。

友禅紙は、先日ブログでお伝えした弊社の新見本帳に掲載されます。
上記の商品に関しては、ホームページが更新されていき次第
取り扱う予定となっておりますので、今しばらくお待ちください。

お問い合わせは、メールはこちらへ

電話、06-6271-8495

「花比べ」見本帳リニューアルのお知らせ

皆様はじめまして

西野商会Web担当紙太郎と申します。
今後、新着情報などを発信させていただきます。
何卒宜しくお願い致します。

さてこの度、長くご愛顧いただきました花比べ見本帳を
リニューアルする事となりました。

<リニューアルの経緯>

現行の花比べ見本帳は1997年発行の16代目の見本帳でございます。

中々のビンテージものですね。

16代目「花比べ」見本帳は、奉書・鳥の子・局紙など越前産の和紙を主体に構成されています。

奉書紙 「越前奉書紙」

奉書紙 「越前奉書紙」
越前和紙を代表する和紙の一つです。
上質の楮で漉かれたきめ細かく、ふくやかな肌合いを持ち室町時代、
武士が主人の命令を家臣に伝える奉書の紙として古くから公家・武家・
寺社等の公用紙として重用されました。

現代でも多方面でもっとも愛用されている和紙です

鳥の子紙 「越前鳥の子」
最高級和紙の代名詞として室町時代から愛され続け、越前奉書紙と並び越前和紙を代表する和紙の一つです。

雁皮を原料とし虫害がなく引き締まった紙質と耐久性の高さから「紙の王」と称されています。

書画用紙はもちろん、襖や内装紙、箔打ち紙など特殊な用途にも使用されています。

小間紙 「大礼紙・友禅紙」
小間紙とは、和紙業界で工芸紙や箱張紙・装飾用・便箋などさまざまな用途に、用いる和紙を小間紙と呼びます。

現代でも箱貼や掛紙・封筒・便箋・工芸品など多用途で使用せれています。

 

局紙
明治時代、印刷局が公債券や賞状のために作らせた紙で「印刷局の紙」の名が、
付いています。
光沢のあるしっかりした厚紙です。
原料は、和紙ですがネリを使わずヨーロッパ式の溜漉きで作られています。

現在でもカード類や免状・卒業証書・名刺などに使用されています。

 

しかし近年では、お客様の需要も多岐にわたり弊社の花比べ見本帳だけでは、より良いご提案が、難しくなっております。

くわえてリーマンショック以降、情勢の不安定も伴い紙漉きメーカー様の廃業等も増えております。

弊社と致しましては、これから先20年30年と花比べ見本帳をご愛顧頂く為に、
リニューアルする事と致しました。

<17代目「花比べ」見本帳の構成>

現在、7月完成に向け見本帳も急ピッチで制作しております。

新見本帳の構成については、お客様の多岐にわたるご要望にもお答えできる為に、従来の越前産主体の和紙プラス他産地の和紙も採用し、尚且つ和紙に色々な機能を持たせた機能紙も採用致しました。

新見本帳で採用された新たな素材

今回見本帳をリニューアルするにあたり、従来の美術紙だけでなく
菓子包材などの機能紙を何点か掲載する予定です。

薄紙に関しては蛍光染料を使用しておりませんので
菓子類以外でも幅広くお使いいただけます。


高級感のある金紙・銀紙なども新たに採用致しました。
上の画像にある絹(赤金)は新見本帳の表紙としても採用しております。

寺社仏閣などでよく使用され、お問い合わせもよくある赤奉書です。
片面・両面だけでなく顔料染もご用意しております。

新規採用の和紙については、ブログにて順次ご紹介して参りますので何卒、宜しくお願い致します。