紙の文化博物館 特別展「大ふすま展」


毎度どうもです。
西野商会Web担当の紙太郎です。

○越前和紙の里 紙の文化博物館

1500年という、和紙の中でも一際長い歴史を誇る越前和紙。

発祥の地として知られている越前市今立地区では、その歴史を物語る古紙や紙漉きに関する道具など、様々な歴史的資料が継承されています。

越前和紙を身近に感じられるよう、一般の方向けに展示を行っているのがこちら「紙の文化博物館」になります。

今回は9月6日から「紙の文化博物館」で越前市主催により行われる特別展示、「大ふすま展」のご紹介をさせていただこうと思います。
(この「紙の文化博物館」は“越前和紙の里”エリア内にある建物で、資料などの展示物が中心ですが、“越前和紙の里”には実際に紙漉き体験のできる「パピルス館」や、職人さんの紙漉きの様子を見学できる「卯立の工芸館」もございますので、ぜひ併せてご見学ください)

○ふすま紙の現在

人口や新築住宅の減少や、私達の生活形態の変化から、現代では和室が必要とされなくなりつつあり、それに伴いふすまの需要も減少傾向にあります。

しかしながら今立では、今なお昔と変わらぬ手法で手漉きのふすまが作られています。

ふすま文化の伝統と技術を現代に伝え、そしてその次の代へと継承していく。

単なる仕事に留まらない、職人さん達の熱い思いがふすま業界を支えているのです。

ふすまには、空間と空間を仕切る間仕切りとして使用するだけでなく、開け閉めを工夫することで、空間のアレンジを楽しむ事ができる、インテリアとしての一面もあります。

また、素材として使われている楮などの植物繊維の一本一本が、光を様々な角度に反射することで感じられる自然の温かみは、室内環境の向上にも役立つことでしょう。

○大ふすま展について

ふすまに興味を持っていただけた(?)所で、本題を。

この特別展は9月6日から11月11日までの長期に渡って展示・イベント・ツアーなどが実施される大きな催しとなっております。
(各イベント、ツアーなどの日程につきましては、越前和紙の里ホームページ http://www.echizenwashi.jp 内の『大ふすま展特設ページ』をご確認ください)

40本以上のふすまが、実際に開け閉めできる状態で展示されると言うのですからそれはもう壮観でしょうね。大ふすま展に対する力の入れ具合が伝わってきます。

都市部にお住まいの方は、ふすまとは縁遠い生活をしておられるのが殆どでしょう。

この展示会を通してふすまと触れ合い、手漉きのふすま紙が持つ優美さ、職人さんの技術が光る立体的で繊細なデザインなどを体験していただければと思います。

大ふすま展

期間:令和元年9月6日(金)~11月11日(月)
会場:越前和紙の里 紙の文化博物館(http://www.echizenwashi.jp)
   福井県越前市新在家町11-12
   TEL:0778-42-0016
時間:午前9時30分~午後5時(最終入館 午後4時30分)
休館日:毎週火曜(火曜が祝日の場合は開館)
入館料:300円(高校生以下無料・団体割引あり)