毎度どうもです。
西野商会Web担当の紙太郎です。
京からかみってどんな紙?
皆様は”京からかみ”をご存知でしょうか。
聞き覚えはあるけど、どんな紙かわからない・・・という方もいらっしゃると思います。
前回の記事では、友禅紙についてご紹介をさせていただきましたが今回は友禅同様に、加工技術の一種である京からかみについてと、それを扱うショップ「からまる」様のご紹介をさせていただきます。
京からかみの由来
”からかみ”を漢字で表すと”唐紙”となります。
元々は奈良時代に中国・唐から伝わった模様紙であり、その吸水性の高さから、書画用の紙として用いられていました。
そして平安時代、人々の暮らしが変化するとともに、京の都でもからかみが作られるようになりました。
これが当時の華やかな貴族文化に広く受け入れられ、装飾紙として普及したものが、京からかみの始まりと言われています。
京からかみと越前和紙の関係
手彫りの版木に特殊な絵の具や雲母を付け、合わせた紙に転写する。
京からかみの基本的な技法です。
簡単に言うと版画のようなものですが、版木の模様、使用する絵の具、写し出す紙によって様々な風合いを見せます。
ベースに使う紙もまた様々ですが、鳥の子紙のような厚手の紙を使われる場合が多く、弊社で扱う越前和紙とも深いつながりを持っています。
という前置きはこのくらいにしまして、百聞は一見にしかず、という事で実際に京からかみを身近なアイテムに加工して販売されております唐丸様のご紹介に移りたいと思います。
京からかみ体験工房・ギフトショップ
唐丸(カラマル)様
ビルの一階にあるお店は今年の8月にオープンしたばかり。
伝統・歴史のある品物を扱うショップだけに、固いイメージが付きまといがちですが一見さんも入りやすいよう、街並みに溶け込むカジュアルな外観になっています。
店内はこんな感じ。壁に掛けられたからかみ模様のパネルが目を引きます。
本格的な版木や、絵の具などがセットになったミニチュア版体験キットが販売されています。
手軽なスタンプサイズの版木も。
柄やインクも沢山用意されており、選ぶ楽しみがあります。
お手紙にワンポイントとして添えるだけで、華やかな印象を与えられるでしょう。
ご年配の方だけでなく、若い女性の間でも関心が高まっている御朱印帳。
土地柄含め、京からかみとマッチした実に京都らしいアイテムと言えます。
奥に設けられた工房では、キットを用いた唐紙ポストカード作りが体験できます(要コース予約)
摺り体験だけでなく、実際京からかみの製作を行っている工房の見学ができるコースなどもあり 様々な角度から、京からかみを感じることができるようになっています。
唐丸様ホームページ http://www.karamaru.kyoto/
体験コースのご予約は上記ホームページからも行えるようです。
興味を持たれた方はご家族、ご友人と一緒に伝統の技術を体感してみてはいかがでしょうか。
京からかみ体験工房 唐丸(カラマル)
〒600-8076
京都市下京区高辻通柳馬場西入泉正寺町460
TEL:075-361-1324
営業時間 AM10:00~17:30
定休日 月・日・祝日・正月・盆休み